成果を出すのに認められない人の残念すぎる理由 DXでの効率化が進む中で必要とされる人材とは

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また、弊社の個人商店化した営業部門では、ベテランが自分のスタイルを確立し、トップセールスとして活躍していました。しかし、「組織で成果を出す」という考えに欠けることで、ノウハウや優良顧客を独占し、部下や後輩に共有しない傾向が見られたのです。

これでは、若手社員が「売れる営業の型」を学んだり、気づきを得たりする成長機会を得られず、やりがいや明るい未来を感じられず退職リスクも高まります。

50人いた従業員が現在26人に半減

実際、新卒で入所した従業員が1年後に「この会社には夢がありません」と言って退職届を渡してきたこともありました。

トップセールスたちは、企業にとって売り上げの柱となる重要な人材ですが、好き勝手にされては組織にとって危険な存在となる場合もあるわけです。

このような方々に、スキルの開示をお願いした結果、激しい抵抗を受け、ついには退職してしまう従業員も出ました。

彼ら、彼女らにとって、「自分にしかできない仕事」は一人のビジネスパーソンとしてのプライドであり、職場におけるポジションを維持する源泉でもあったのです。

「みんなで対応できれば会社にとっていいこと」という全体最適のメリットは、「組織で仕事をする」という考え方が失われた個人最適重視の従業員には、そう簡単に理解してもらえません。

実際、弊社でも50人いた従業員が現在26人に半減しました。しかし、DX化による効率化を行ったことにより、全従業員で「約6万6000時間」の業務削減を行うことができました。

1年間の法定労働時間が2080時間なので、単純計算で、約30人分の労働時間が削減されたことになります。また、当時は残業、休日出社が当たり前だったのが、ほぼ解消され、週休3日制を導入することができました。

そのうえで、1人当たりの営業利益は2.5倍増。人口減少が続く鳥取県米子市において、業務を維持するだけでなく売り上げは成長し続けています。

 もちろん、特殊な業務スキルを持っている方やトップセールスがいらない存在だというわけではありません。ただ、DXによる業務効率化が進む中で、そういう方こそ、その持っている技術やスキルを開示していく姿勢が求められるようになったのです。

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