親に合う介護施設選びは「昼食試すのがコツ」な訳 その日は突然来る!知っておきたい基礎知識

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介護には「在宅介護」と「施設介護」の2つの選択肢があるが、ほとんどの人は、介護が必要になったとしても住み慣れた家での介護を希望する。

しかし、介護が必要になった親が1人暮らしで、介護する子どもが遠くに暮らしているなど、さまざまな事情から施設介護を選択することも考えられる。また、介護を行った場所を要介護度別に見ると、要介護1・2では、在宅での介護が約6~7割以上を占めているが、要介護4・5になると施設での介護が半数以上になっている。

(出所:『離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本』)

これらの結果を見ると、要介護度が高くなるほど施設介護を選択している人が多いことがわかる。もちろん介護される人の希望が優先ではあるが、要介護度が上がっていき、介護にかかる時間や労力が増えていく場合は、介護される人の負担や事情も考慮しながら、施設介護への検討も視野にいれておくといいだろう。

公的施設は入居できる可能性がかなり低い

介護施設にかかる費用は、在宅介護と比べて費用が高いため、安易に選んでしまうと途中で費用が払いきれないというトラブルも少なくない。かかる費用の目安はどのくらいなのだろうか。

介護施設は、「公的施設」と「民間施設」に区別することができる。費用が割安なのは公的施設で、代表的なものに「特別養護老人ホーム(特養)」や「ケアハウス」がある。民間施設だと何百万円といった入居一時金を求められるが、この2つはそれが必要ないところが特徴だ。

ただし、公的施設は、入居希望者が多いためいつも満杯で順番待ち。そもそも特養は、要介護3以上でなければ入居できず、入居者の優先順位も要介護度や家族がいないといった緊急度などによって決められているため、入居できる可能性がかなり低いのだ。そのためほとんどの人は、民間の施設を利用することになる。

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