目先の誘惑に弱い人が意識するといい3つの視点

今の10万円より将来の10万1000円を選べる?

世の中はありとあらゆる誘惑であふれています。中毒性があるものといえばタバコ、お酒、お菓子、ネット、ゲームなどなど。やめたいものは、自宅に置かないようにしましょう。意志の力を使わなくても自分の時間割引率を下がる環境を整えて、意志の力を使わずとも、自然にすべての時間割引率が下がるように設計していくわけです。

私は健康のために、砂糖や砂糖を含むお菓子などを食べないシュガーフリーと、コーヒーや緑茶などのカフェインをとらないカフェインフリーを実践しています。どうやって実践し続けられているかというと、家にカフェインも砂糖も置かないようにしていることが最大の要因です。

代わりに果物やサツマイモ、お気に入りのノンカフェインのハーブティーを常備しています。

時間割引率を下げざるをえない環境に慣れる

もっとも、私も友達と会うときなどは、ケーキを食べたりミルクティーを飲んだりして、その時間を最大限に楽しみます。週1回なら、スイーツやカフェインを取っても、体調や体型に影響が出ないことを確認済みですし、ストイックになりすぎてリバウンドしたら本末転倒なので、自分へのご褒美として許可しています。

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大事なのはバランスで、現在の幸せをある程度享受しながら、将来の幸せにも投資できる状態を保つことです。その効果的な方法として、まず家を時間割引率が下がらざるをえない環境に整え、その状態がデフォルトになるように自分を慣れさせていくと、無理なく続けられると思います。

生まれつき、時間割引率が低い人は一人もいません。スタートラインはみんな一緒で、お腹が空いたら泣く、眠くても泣く、おしめが濡れても泣く、という今の欲望を満たすことしか考えられない状態でした。

時間割引率を下げるのは欲望や本能との闘いだからたやすくなく、環境の力を借りるなどの工夫が必要なのです。

加えて、次の3つを念頭に置いておくのがお勧めです。

①時間割引率が最も高いとき=欲望や本能に最も負けやすいのは今この瞬間

目の前においしそうなご飯やお菓子を出されたら、誰だってつい手が伸びます。目の前に出されて見た瞬間に、欲望が暴走するのです。そうなったら食べるのを拒否するのはほぼ不可能です。

ただそこで、人というのは目の前の誘惑に逆らえないことを知っていると、スパークに翻弄されちゃダメだぞ、というふうに自分にブレーキをかけることができ、冷静さを取り戻して回避しやすくなります。

②一度時間割引率を下げて「報酬」を得ると、その報酬がまたほしくて持続できる

例えば、運動習慣を身につけるとき。最初はサボりがちでも、徐々に体重や体脂肪が減るとうれしくなって、やる気が出ます。周囲の人から「痩せたんじゃない?」「スリムになったね」と褒められたら、ますますやる気になって、運動するのが好きになるものです。

そのうれしさや褒め言葉が報酬で、報酬を得る喜びやメリットを一度体験すると、また欲しくなるため進んで運動したくなるわけです。

③できるだけ余裕を持つ

時間割引率が高い選択をしがちな人はつねに時間がない、お金がないなど、あらゆる余裕がない可能性が高い傾向があります。それでは、将来の報酬をイメージできなくて当然です。まずは改善しやすいことから見直して、少しずつ余裕を増やしていってください。

500円玉貯金をする、15分前行動をする、毎食野菜を食べるなどの小さな改善で十分で、その積み重ねが自信になってより大きな改善行動につながります。そして、先々のことを考える余裕が生まれて、自然と時間割引率が低い行動を取るようになるのです。

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