アマゾンの「残酷ノルマ」取り締まる新法の衝撃 カリフォルニア州がノルマの上限を設ける動き

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アマゾンは従業員の安全向上を約束しており、今年に入ってから新たな安全対策に3億ドル以上を費やしてきたと述べている。

アマゾンの労働慣行をめぐっては、労働組合などからの圧力が高まり続けている。アラバマ州のアマゾン倉庫で行われた投票では労組結成が否決されたが、全米労働関係委員会の地域支部は、会社から不正な介入があったとして、投票結果を無効とする可能性が高いとの見方を示している。

この投票結果については、労組結成運動を主導した小売り・卸売り・百貨店労働組合が異議を申し立てていた。

倉庫で働く従業員にとって歴史的勝利

カリフォルニア州の法案を後押ししたインターナショナル・ブラザーフッド・オブ・チームスターズは、アマゾン作業員による労組結成に「必要な全リソース」を提供するとしている。インディアナ州ではアマゾンに対する税制優遇措置が、コロラド州ではアマゾンの施設建設の承認が、チームスターズの地域担当者の働きかけなどによって、それぞれ廃案に追い込まれている。

チームスターズの役員を務めるロサンゼルス郡労働連盟のロン・へレーラ委員長は、カリフォルニア州の法案の上院通過を受けて、次のような声明を出した。

「これはアマゾン、そしてほかの大手倉庫会社で働く従業員にとって歴史的な勝利だ。倉庫作業員たちは安全を損なうノルマのせいで障害が残るようなケガを負いながら、パンデミックの期間中ずっと最前線で働き続けてきた」

(執筆:Noam Scheiber記者)
(C)The New York Times News Services

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