余白の使い方が賢い「東大生」知識深めるノート術 理科三類の学生が教える「使える知識」の習得法
また、細かい取り組みにはなりますが、「この問題と似た問題はどれか」ということをまとめ直している人もいました。
自分が今解いている問題をそれだけで終わらせず、類似の問題はどれで、このノートを復習したうえでどの問題にアプローチすればいいのかということを書きとめているというわけです。
これらのノートの共通点は、ノートに書いた情報を、もう1段階深く理解し、「再現」できるようにしているということです。
学んだことを「再現」できないと意味がない
みなさんにとって勉強とはどういうものでしょうか。英単語帳を見たり、教科書を読んだり、人の話を聞いたり……そういう行為を指して私たちは「勉強している」と語っています。
しかし、見たり聞いたりする行為が勉強の本質ではありません。人の話を聞いただけで終わってしまっていたら何の意味もないですよね。
必要なのは、学んだことを「再現」できるようにすることです。学んだことを活かして、知識をほかでも使えるようになったり、自分で説明できるようになったり、習ったとおりに実践したりできなければ、その行為をした意味がないわけです。極端な話、いくら勉強しても勉強したことを再現できなければ意味がないのです。
東大生は再現のためにノートをフル活用しています。知識をそのまま受け取るのではなく、きちんとその知識を自分で活用できるように、疑問を解消し、自分で説明し、ほかの問題をどう解くかを考えておいているというわけです。
一度聞いただけですべてを理解して行動に移せる人は天才で、そんな人は東大にもほとんどいません。必要なのは、情報をインプットしたら、その活かし方を考え、活用しやすいように自分で整理してみることです。
インプットした情報をアウトプットしやすいように整理する、ノートにはそんな活用の方法があるわけですね。これを意識すると、今までとまったく違った使い方が生まれるかもしれません。ぜひ試してみてください。
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