余白の使い方が賢い「東大生」知識深めるノート術 理科三類の学生が教える「使える知識」の習得法

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また、細かい取り組みにはなりますが、「この問題と似た問題はどれか」ということをまとめ直している人もいました。

類似の問題をノートに貼って復習する(写真:筆者提供)

自分が今解いている問題をそれだけで終わらせず、類似の問題はどれで、このノートを復習したうえでどの問題にアプローチすればいいのかということを書きとめているというわけです。

これらのノートの共通点は、ノートに書いた情報を、もう1段階深く理解し、「再現」できるようにしているということです。

学んだことを「再現」できないと意味がない

みなさんにとって勉強とはどういうものでしょうか。英単語帳を見たり、教科書を読んだり、人の話を聞いたり……そういう行為を指して私たちは「勉強している」と語っています。

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しかし、見たり聞いたりする行為が勉強の本質ではありません。人の話を聞いただけで終わってしまっていたら何の意味もないですよね。

必要なのは、学んだことを「再現」できるようにすることです。学んだことを活かして、知識をほかでも使えるようになったり、自分で説明できるようになったり、習ったとおりに実践したりできなければ、その行為をした意味がないわけです。極端な話、いくら勉強しても勉強したことを再現できなければ意味がないのです。

東大生は再現のためにノートをフル活用しています。知識をそのまま受け取るのではなく、きちんとその知識を自分で活用できるように、疑問を解消し、自分で説明し、ほかの問題をどう解くかを考えておいているというわけです。

一度聞いただけですべてを理解して行動に移せる人は天才で、そんな人は東大にもほとんどいません。必要なのは、情報をインプットしたら、その活かし方を考え、活用しやすいように自分で整理してみることです。

インプットした情報をアウトプットしやすいように整理する、ノートにはそんな活用の方法があるわけですね。これを意識すると、今までとまったく違った使い方が生まれるかもしれません。ぜひ試してみてください。

片山 湧斗 東京大学学生(理科三類在学中)

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かたやま ゆうと / Yuto Katayama

岡山県出身。中学生の時に独自のノート術を生み出してから学校の成績が驚くほど向上し、国立大学医学部に合格する。大学時に休学をし、ホテルマン、通訳ガイド、予備校講師、関西でのプロ家庭教師などさまざま社会経験を積む。その間も日常生活で有効的にノート術を活用し、さらなる学力の向上を計画、実行した結果、働きながら日本最高峰の東京大学理科三類(医学部医学科)に合格。現在は東大生でありながら、医学部予備校レユシール、宿泊施設、観光ガイド業などを経営。

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