余白の使い方が賢い「東大生」知識深めるノート術 理科三類の学生が教える「使える知識」の習得法

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詳しい説明やつながりのある用語の説明など付随情報を書き足せるノートの取り方をしている人もいました。あとから復習も兼ねて、得た情報に付随する情報を書きとめることで、もれなく覚えられるというわけです。

得た情報に付随する情報を右の余白に書きとめる(写真:筆者提供)

東大生は、また「今学んでいること」と「今まで学んだこと」のつながりを探し、予習と復習を同時に行っている場合が多いです。ノートを取っているときにも、どこが既知の概念で、どこが未知の概念なのかを知ること。そして既知の事柄を復習しながらノートを取ることで、未知のことでもサクサクと頭に入ってくるようになるのです。

「セルフレクチャー」で自分の知識にする

ノートに書いてある内容を整理して、ポイントを要約している東大生もいます。

イラスト付きで、書きとめたことを自分の言葉でもう一度アウトプット(写真:筆者提供)

このように、自分が得た情報や経験、次に活かしたいことをまとめておくノートというのも大きな効果を発揮します。一度書きとめたことや習ったことを、自分の言葉でもう一度アウトプットするのです。

これは「セルフレクチャー」と言って、自分に対して説明するかのようにまとめ直す行為です。こうすることで、あやふやだった知識が本当の意味で自分の知識になっていくのです。

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