車椅子を変身させる「取り付け可能な動力」 <動画>パワーアシスト付きでラクラク移動
このハンドサイクルを開発したのはリオ・モビリティだ。車椅子の操作は痛みを伴うことがあるため、もっと人間工学的センスのある装置を設計したかったのだと言う。
同社のバート・キルトラCEOは次のように言う。
「手動車椅子の利用者というのは、中年になるまでに腕に問題を抱えるであろう人がほとんどです。具体的には肩や腱板損傷、手根管症候群などですが、その時点で電動車椅子を使わざるを得ないため、まったく運動しなくなって健康に衰えが生じてしまうのです」
パワーアシスト技術で力のない人にも対応
キルトラCEOは電動スクーターの付属部品も開発した。これは手動車椅子を動かすだけの力がない人を外で動き回れるような補助機能を提供するものだ。電動車椅子とは異なり、このスクーターは車椅子から取り外せるので、利用者は室内では手動の車椅子にして、少し体を動かすこともできる。
現在、同社はパワーアシスト技術をベースにしたハイブリッドのパートハンドサイクルとパートスクーターを開発中だ。
「人がどの程度の力で押し進めているかを感知するセンサーを隙間に備えているので、まさにパワーステアリングの要領で押せば押すほどアシストしてくれるのです」(キルトラCEO)。
アルバラドさんに関しては、体力が向上しているし、ハンドサイクルをずっと使い続けるが、高齢になっても自分が活動的でいられるような技術の存在を知り、ほっとしていると話している。
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