先代では、インパネはメーターカバー、センターのエアコンルーバー、助手席側のすべてをアーチ型に盛り上げていたが、新型は水平基調の落ち着いた造形になり、メーターも高さが抑えられて視界が良くなった。
そのメーターには7インチの液晶ディスプレイを採用。大径丸型のタコメーターを中央に据えたところは先代に似るが、スピードメーターをその中にデジタルで表示するようになり、左右にはバーグラフ式の計器類を並べて、水平対向エンジンを思わせるデザインになっている。
センターコンソールも、シフトレバー周辺を丸いパネルで覆って強調していた先代とは対照的に、落ち着いた雰囲気でまとめられた。エアコンのコントローラーはダイヤル式が継承されており、確実性を重視した操作系で評価できる。
トランスミッションは先代同様、6速のMTとATを用意。ATでもMTのような球形のシフトノブを装着し、スポーティさを盛り上げているところも先代と共通している。
パーキングブレーキはオーソドックスなレバー式で、電気式が一般的になった現在では昔っぽいと思うかもしれないが、モータースポーツではジムカーナなどで車両の向きを変えるときにも使用することから、あえて機械式として残したのだろう。
より明確になった2つのパーソナリティ
キャビンは、短時間であれば大人2人が過ごせるリアシートを持つ4人乗りで、これは先代と変わらない。
GR86との違いは、ドア内側のオープナーがブラックからクロームメッキになることと、インテリアカラーが赤いストライプの入ったシートとブラックカーペットの組み合わせになることなどだ。GR86はグレーストライプのシートも選べ、レッドストライプではフロアもレッドになる。
デザイン全体を眺めて感じたのは、先代に比べて落ち着きを増していることだった。さらにGR86との比較でも、開口部が控えめなフロントマスク、ドアミラーやホイールの色使い、インテリアへのクロームメッキ起用などから、同じ印象を受ける。
先代がデビューしたときから、2台は走りを含めてトヨタ版は元気さ、スバル版は大人っぽさをアピールしていたが、新型ではデザイン面でも2つのパーソナリティがより明確になったと感じている。
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