「新型BRZ」旧型よりも“落ち着き"を感じる訳 スバルらしさを強めてGR86との違いも明確に

✎ 1〜 ✎ 38 ✎ 39 ✎ 40 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

先代では、インパネはメーターカバー、センターのエアコンルーバー、助手席側のすべてをアーチ型に盛り上げていたが、新型は水平基調の落ち着いた造形になり、メーターも高さが抑えられて視界が良くなった。

そのメーターには7インチの液晶ディスプレイを採用。大径丸型のタコメーターを中央に据えたところは先代に似るが、スピードメーターをその中にデジタルで表示するようになり、左右にはバーグラフ式の計器類を並べて、水平対向エンジンを思わせるデザインになっている。

インストルメントパネルは上面が水平に。デコレーションパネルも控えめになった(写真:SUBARU)

センターコンソールも、シフトレバー周辺を丸いパネルで覆って強調していた先代とは対照的に、落ち着いた雰囲気でまとめられた。エアコンのコントローラーはダイヤル式が継承されており、確実性を重視した操作系で評価できる。

トランスミッションは先代同様、6速のMTとATを用意。ATでもMTのような球形のシフトノブを装着し、スポーティさを盛り上げているところも先代と共通している。

パーキングブレーキはオーソドックスなレバー式で、電気式が一般的になった現在では昔っぽいと思うかもしれないが、モータースポーツではジムカーナなどで車両の向きを変えるときにも使用することから、あえて機械式として残したのだろう。

より明確になった2つのパーソナリティ

キャビンは、短時間であれば大人2人が過ごせるリアシートを持つ4人乗りで、これは先代と変わらない。

GR86との違いは、ドア内側のオープナーがブラックからクロームメッキになることと、インテリアカラーが赤いストライプの入ったシートとブラックカーペットの組み合わせになることなどだ。GR86はグレーストライプのシートも選べ、レッドストライプではフロアもレッドになる。

レッドのカーペットが採用されたGR86のフロア(写真:トヨタ自動車)

デザイン全体を眺めて感じたのは、先代に比べて落ち着きを増していることだった。さらにGR86との比較でも、開口部が控えめなフロントマスク、ドアミラーやホイールの色使い、インテリアへのクロームメッキ起用などから、同じ印象を受ける。

先代がデビューしたときから、2台は走りを含めてトヨタ版は元気さ、スバル版は大人っぽさをアピールしていたが、新型ではデザイン面でも2つのパーソナリティがより明確になったと感じている。

この記事の画像を見る(51枚)
森口 将之 モビリティジャーナリスト

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

もりぐち まさゆき / Masayuki Moriguchi

1962年生まれ。モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事