国際社会はBRICsを過大に評価している--ジョセフ・S・ナイ ハーバード大学教授

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最近、世界のジャーナリストたちは、ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国、いわゆるBRICsに過剰な関心を寄せているが、私はそうした考えに懐疑的だ。

2001年にゴールドマン・サックス(GS)は、新興国での収益機会を強調するため、BRICsという言葉を創り出した。世界のGDPに占めるBRICsのシェアは00年には16%だったが、08年には22%にまで上昇している。

世界不況の中でも、これらの国は総じて平均を上回る成長を達成している。GSは、金融危機後もBRICsの勢いは続き、BRICsのGDPの合計額は27年までにG7を上回ると予想している。これは当初の予想よりも約10年早い。

BRICsの経済成長は世界経済にとって好ましいことだが、経済は政治にも影響を及ぼす。

中国の『北京週報』は「GSが01年にBRICsという言葉を創り出したとき、ブラジルとロシア、インド、中国が一堂に会して政策を論議する日が来ると想像した者はいなかった」と書いている。

09年6月に初めて4カ国の外相がBRICsを国際的な政治勢力に変えるためにロシアのエカテリンブルクで会談。今年4月にも4カ国はブラジルで首脳会談を開いた。

現在、BRICsは世界の外貨準備の42%を保有している(その大半は中国が保有)。エカテリンブルク会談でロシアのメドベージェフ大統領は「一国の通貨だけが国際通貨として使われるのであれば、世界通貨制度はうまくいかないだろう」と言い切った。さらに中国とブラジルは両国間の貿易決済通貨として、ドルではなく自国の通貨を使う計画を発表。同様の計画は、ロシアと中国の間でも進められている。

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