中国で五輪「日本人選手」に誹謗中傷続く2つの訳 対戦相手の中国人選手が自制求めても収まらず

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日本でもSNSの誹謗中傷の深刻さが認識されたのは最近だ。自殺した木村花さん、あおり運転で加害者扱いされた無関係の女性など、取り返しのつかない被害が明るみになり、中傷された側の大変な労力によって、ルールが整備されつつある。

中国は毅然とした対応を取るべきだ

中国は半年後の冬季五輪のホスト国として、選手が競技に集中できるよう環境整備を先導する責任がある。少なくとも「橋本選手のインスタを狙え」といった投稿は削除するなりアカウントを凍結するなり、毅然とした対応を取るべきではないだろうか。

また、日本人も、自国や海外チーム・選手を中傷する発言が機械翻訳などにかけられ、海外で炎上の要因になっていることも認識してほしい。伊藤選手のツイートとして拡散した投稿もフォロワー数が20にも満たないアカウントで、日本ではスルーされている。おそらく投稿者本人も、そこまで騒ぎになっているとは気づいていないだろう。

浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)

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うらがみ さなえ / Sanae Uragami

福岡市出身、早稲田大学政治経済学部卒。西日本新聞社を経て、中国・大連に国費博士留学および少数民族向けの大学で教員。現在は経済分野を中心に執筆編集、海外企業の日本進出における情報発信の助言を手掛ける。近著に『崖っぷち母子 仕事と子育てに詰んで中国へ飛ぶ』(大和書房)『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)。
X: https://twitter.com/sanadi37
公式サイト: https://uragami-sanae.jimdosite.com/

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