「私には無理」という思い込みを破る3つの方法 ジョコビッチも学んだ脳トレーナーの深い教え
これにならえば、自己に制限を加えようとする内外の声や要因を察知しても、そこに反応して「自分を合わせる」のではなく、自分の目標に沿った「環境を作り出す」ように考え、行動すればよいということになる。
押し込めていく思考と、生産していく思考。この違いを理解しているだけでも踏み出す準備になるだろう。
固定観念と闘うカギ
悪しき固定観念を最小限に抑えて、自分の能力を自由に解放するためのマインドセットを育てるには、どうすればよいのか。クウィック氏は、まずは「固定観念の存在に気づくこと」だという。
自分はダメだという内なる声が聞こえてきたら、それに注目し、声の出どころを探ってみよう。多くは子ども時代の社会環境が源であることが多いという。
内なる声が自分をどう制限しているかを知り、見極めると、それはあくまでも「意見」であって「事実」ではないとわかり、心は軽くなるだろう。すると、その声に反論することもできる。
第2に「根拠を確かめること」。たとえば、自分は“本当に”人前で話すことが苦手なのか、裏付けはあるのか。過去の経験は、100%ダメで何の手ごたえもなかったのか。よくよく考えると、実はそんな事実はなく、固定観念の出どころは、現実に根差したものでもないことが多いという。
さらに、自分が能力を発揮できないと感じたとき、その原因がどの程度「内なる声に惑わされること」に起因しているのかを分析しよう。人は、自分のしていることに自信を持てないと、内なる声が騒がしくなり、集中力を欠いてしまう。そして、実力を発揮できなくなるのだ。ここを知ることが、固定観念と闘うために重要だ。
第3に「新しい信念を作ること」。自分を内観して分析できると、「人前で100%うまく話せる人などいない」というネガティブな思考が、「プレッシャーが最高潮の状態で、何度かいいプレゼンができたことは誇っていい」というポジティブな思考に変わってくる。
自分を制限してきたのは、実は現実とは乖離したネガティブなキャラクターからの声でもある。実際の自分とは区別して、現実へ踏み出す。それが、リミットレスへの第一歩だ。
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