「私には無理」という思い込みを破る3つの方法 ジョコビッチも学んだ脳トレーナーの深い教え
プロスポーツ選手や起業家まで多くの人々を脳コーチングしてきた世界的エキスパート、ジム・クウィック氏は、幼少期に負った脳損傷により学習困難に悩まされ、「脳の壊れた子」と呼ばれるなど、いじめを受けながら育った。
やがて、できないことと直面すると「僕はバカだ」「脳が壊れているからだ」と内なる声を発して自分自身を言い聞かせるようになっていき、それが自己を制限する固定観念となってしまったという。
だが、大所帯でレストランを訪れたある日、クウィック氏は大変な衝撃を受ける。注文をとりにきたウェートレスは、なんのメモも取らずに25人分の注文や、複雑な調理の希望などを聞いていた。「どうせ間違えるはずだ」と思いきや、なんと、ミスなくすべて正しく配膳するという「離れ技」をやってのけたのである。
ネガティブな固定観念で他人を見ていたことに気がついたクウィック氏は、自分自身に対しても、自己の脳のキャパシティーを実際よりも低く見積もっていたのではないかと立ち返ることになる。
この種の固定観念は「氷山の思い込み」とも呼ばれている。根深く強固で、その人の感情の燃料となっており、氷山ががっちりしていればしているほど、人生は思うようにいかなくなる。
だが、この氷山をうまく溶かしてしまえば、感情や人生を制御できる総量が飛躍的に増える。つまり、氷山の奥には、なんらかの発揮できるはずの能力が存在しているということだ。
人間のもつ4つの才能
一般的に、能力の尺度はIQ(知能指数)で捉えられており、人々は、IQがずば抜けて高い人のことを「天才」と考えている。
だが、クウィック氏は、この見方のせいで、人間の持つ多様な才能が認められなくなっており、また、自分自身の才能を見いだすことも阻まれていると指摘する。
専門家たちの見解では、人間の才能は、次の4つの型のどれかに表れるとされている。
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