太陽光発電に参入するパナソニックの勝算、後発でも自信満々のワケ


 パナソニックは、15年度に太陽電池で世界トップスリー(現在は13位)入りを目標に掲げるものの、日本のような販売網があるわけではない。「海外も重要だが、当面は国内に重点を置く」(パナソニックの坂本俊弘副社長)とはいえ、成長には限界がある。

現状では、世界で戦っていくには力不足ともいえる。三洋の太陽電池は世界最高のエネルギー変換効率を持つ一方、特殊な製造プロセスが必要で、コスト競争力に弱みを抱える。

日本の屋根のような狭い場所で効率よく発電するには適するが、外国のメガソーラーのような広大な敷地に敷き詰める場合には競争力を欠く。世界首位の米ファーストソーラー、2位の中国サンテックなどはいずれも“安さ”を武器にしている。

パナソニックも手をこまぬいているわけではない。三洋と共同で、低コスト化を推し進めた次世代太陽電池の開発を表明し、12年度中の事業化を予定している。

はたして世界でも存在感を発揮できるのか、それとも国内中心の“ガラパゴス”にとどまるのか。挑戦は始まったばかりだ。

■パナソニックの業績予想、会社概要はこちら

(西澤佑介 撮影:代 友尋 =週刊東洋経済2010年6月12日号)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 買わない生活
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT