また、メゾンでは、シートをはじめインパネやドア内張などに、グレーとベージュを組み合わせた内装色を採用。全体的に明るさや上品さを演出することで、シティーライフの華やかさをイメージしたデザインとなっている。ちなみにホンダのよると、これら特別仕様車のメインターゲットは、カーサが「情熱的でこだわりを持ち、人とは違う個性を望む40代の男性」など、メゾンが「モダンな雰囲気を好み、人とは違う個性を望む20~30代の女性」などだという。
なお、価格(税込)は、どちらもガソリン車が191万7300円~211万5300円、ハイブリッド車が226万7100円~246万5100円(全車にFFと4WDの設定あり)だ。
一部改良のメインはホンダコネクトの機能向上
現行フィットでは、最新のコネクテッドサービス「ホンダ・トータルケア・プレミアム」が利用できる車載通信モジュール「ホンダコネクト」が搭載されているが、今回の一部改良により、その機能も向上された。具体的には、通信機能を使いナビゲーションシステムの地図を最新の内容に自動更新できる「自動地図更新サービス」、車内での楽しさ・快適さが広がる多彩なアプリを提供する「Hondaアプリセンター」、Wi-Fiスポットとして車内でインターネット接続が楽しめる「車内Wi-Fi」などの機能が新たに採用された。
これらは、2021年4月に発売された新型「ヴェゼル」で初搭載された機能をフィットにも追加したもので、より商品力の強化を狙ったものだ。ほかにもベーシックとe:HEVベーシック、e:HEVモデューロXを除く全タイプに、専用設計された独自の「プレミアムオーディオ」もオプション設定している。
なお、今回の一部改良により、フィットの価格(税込)は、155万7600円~286万6600円となった。グレードによっては、5万円前後から10万円近い価格アップとなっている(価格据え置きのグレードもある)。
フィットは、2001年の初代モデル発売以来、20年間で国内累計販売台数282万台を超えたモデルだ。いわば、ホンダを代表するクルマのひとつだといえよう。だが、現行モデルは、先述したとおり、販売面で苦戦中だ。業界団体の自販連(日本自動車販売協会連合会)が集計した2020年度(2020年4月~2021年3月)の販売台数ランキングでは、ライバルのトヨタ「ヤリス」が1位(20万2652台)、それに対しフィットは9万4311台で6位に甘んじている。
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