ホンダ「フィット」20周年を機に存在を示せるか モデューロXと20周年記念特別仕様車を投入

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フィットe:HEVモデューロX専用サスペンション(写真:本田技研工業)

フィットe:HEVモデューロXは、実際に試乗するとその良さがさらにわかるという。とくにダンパー内部でオイルの通り道となるピストン穴径やバルブの厚み・枚数を変更した専用サスペンションは、乗り心地を確保しつつも、しっかりと4輪で路面を捉える効果を実現する。

また、国内最高峰レース「スーパーGT」のノウハウを活かし、ベース車比で約30%の軽量化を施した専用ホイールにより、軽快な走りも生み出す。さらにエアロパーツでは、ホンダが「実行空力」と呼ぶ、街中の走行でも違いがわかるほどの高い操縦安定性などが体感できるという。これらにより、先述したような、とくに「クルマ好き」のユーザーが納得する「走りの楽しさ」を演出しているのだ。なお、価格(税込)は286万6600円だ。

20周年特別仕様車の「カーサ」と「メゾン」

フィットe:HEVホーム カーサのスタイリング(写真:本田技研工業)

 一方の20周年記念車「カーサ」と「メゾン」は、2021年6月末現在で、フィット全グレード中で最も販売比率が高い「ホーム」をベースとしている。現行フィットには、ホームのほかにベースグレードの「ベーシック(BASIC)」、ツートンカラーが選べる「ネス(NESS)」、アウトドアにマッチする「クロスター(CROSSTAR)」、上級グレードの「リュクス(LUXE)」の5タイプがある。それらの中で、ホームはガソリン車で46%、ハイブリッドのe:HEV搭載車が52%と、いずれも半数近い販売比率を誇る人気グレードだ。

特別仕様車では、内装を仕様変更しているのが特徴だ。カーサでは、レッドステッチ入りのシート、カラードシートベルト、黒をベースに赤いラインが入ったフロアカーペットマットなどを採用。グレーや黒を基調とした内装色の各部に、アクセントで赤を入れることで、洗練さとパッションを感じさせるデザインとしている。

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