月3万円分の服を買っていた男が気づいた不経済 1日当たりのコストを徹底的に考えてみた
この「服のレギュラー陣」といっていい33着の服を「これまで何回着たのか?」を推定も交えて計算してみると、今シーズンのおろしたての服で10回程度、先シーズンから2年目だと2~30回は着ていることがわかりました。
1280円の服を30回着れば1回着用当たりのコストは42円。レギュラーの服はだいたい最後はコストが50円を割ります。これをどう考えるかが大問題です。
経済感覚的に言えば10回着用して1回当たりのコストが購入価格の10分の1以下になれば、「もう元はとれた」という感じです。ユニクロの大人気の+Jの今年の春モデルのシャツの場合、3990円で購入したのですが、これまでの着用回数は12回。コスト330円と考えたらもうそれで十分だと思う一方で「たぶんこのシャツ、まだ50回着てもよれたりはしないな」とも思います。
捨てる決心がつくためには?
実はこの2か月、服の廃棄記録もきちんととりました。2か月で捨てたのはTシャツ3枚とトランクス1枚。計算上はどれも着用コスト10円台で、そこまで着ると捨てる決心がつく段階では色褪せたり、ぼろぼろになったりという状態です。
逆に言えば「まだ着れる」と思う限りは、いつまでたっても同じ服ばかり着ることになる。おしゃれさんを目指す中年男性としては、これは困ったジレンマです。
地球環境に全くやさしい話ではないのですが、この解決策としてここ2年ぐらい、私はユニクロで買うのをほとんどやめて、ジーユーにメインの購入先をシフトしました。去年のデザインの服を眺めて「もうリサイクルに出しちゃおうかな」と思えるぐらい、毎年の流行を追った商品のほうが、服を入れ替えるにはちょうどいいのかもしれません。
冒頭の試算で30代女性が毎月服の購入に費やす予算が家計調査でみると平均で7000円弱だという話をしました。実際は服の購入予算はその人のライフスタイルによってさまざまです。家計調査では単身世帯で収入区分が上位4割、つまり割と生活に余裕のある層で月1万2000円ぐらいの服を購入していることがわかります。
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