注目は「屋根がテントになる」キャンピングカー 必要なときだけポップアップルーフで大空間に

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東和モータース販売の軽キャンピングカー「インディ108」(筆者撮影)

軽自動車をベースとする、いわゆる軽キャンピングカーにもポップアップルーフを採用するモデルは多い。車体が小さいため、就寝人数は一般的な仕様で1~2名の設定が多いが、跳ね上げたルーフ部を活用することで就寝できる人数の拡充ができるからだ。

例えば、「東和モータース販売」が手掛けた「インディ108」。ダイハツの「ハイゼット トラック」をベースにキャビン部を架装したこのモデルは、乗車定員が4名、就寝人数はルーフ部2名+車内2名の計4名という、ひとクラス上のスペースを確保している。

インディ108の車内(筆者撮影)

また、車内には大人4名が快適に座れ、ベッドにもなる対面式のソファ、テーブルにキッチン、キャビネットなどの収納スペースなどを搭載。キャビン右側には出入りするためのドアも設けられ、本格的なキャンピングカーと遜色がない充実した装備が魅力だ。

しかもこのモデルは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1990mmと非常にコンパクトな車体となっている。大型モデルと比べ、市街地の狭い路地や郊外の細い山道でも楽に通行できるほか、駐車場も選ばないこともメリットだ。なお、価格(税込)は、展示車の仕様で371万5580円となる。

純正同等のボディサイズと車内空間の両立が魅力

以上、いくつかのモデルを例に挙げたが、今回のショー会場では、いたるところでポップアップルーフ搭載車が並んでいたほど、採用するモデルは多い。裏を返せば、それほど需要が伸びていることの証しだといえる。車体を大型化せずともある程度の就寝人数を確保できるほか、ルーフを閉じれば普段使いが可能、駐車場をあまり選ばず、購入価格も比較的リーズナブル。そういったさまざまな特徴が、時代のニーズにマッチし、ポップアップルーフ搭載車をキャンピングカーの最新トレンドに押し上げているのだ。

平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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