注目は「屋根がテントになる」キャンピングカー 必要なときだけポップアップルーフで大空間に

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RIW200-ERのポップアップルーフを車内から見た様子(筆者撮影)

8ナンバー車は、4ナンバーや1ナンバーの純正ワンボックス車と比べ、車検が1年毎から2年毎となり、高速道路料金も安いなど、ユーザーにとってメリットは多い。ポップアップルーフが高い支持を受ける背景には、就寝スペースの確保だけでなく、こういった維持費や登録上の理由もあるのだ。

なお、価格(税込)は、展示車の仕様でRIW350が685万7320円、RIW200-ERが608万6880円だ。

普段使いに最適、ミニバンベースの車中泊仕様が増加中

日産ピーズフィールドクラフトが展示していた、日産「セレナ」をベースにした「セレナP-SV」(筆者撮影)

近年は、本格的なキャンピングカーではなく、車内に就寝用のベッドのみを設置したミニバンも人気が高い。例えば、東京都を拠点とする「日産ピーズフィールドクラフト」が展示した「セレナP-SV」もその1台で、ミドルサイズ・ミニバンの日産「セレナ」をベースにした、いわゆる「車中泊仕様」だ。

セレナP-SVのポップアップルーフ(筆者撮影)

大きな特徴は、3列シート仕様とすることで乗車定員7~8名を確保していることと、ポップアップルーフを採用することで、計4名の就寝が可能なことだ。ルーフ部は、上にポップアップさせた状態で全高3090mmとなり、大人2名の就寝ができる。また、車内は2列目と3列目のシートを倒し、オプションのアンダーベッドを置けば大人2名でも足を伸ばして寝ることが可能となる。

ちなみにセレナの車中泊仕様は、日産自動車でカスタマイズ用品などを手掛ける傘下企業のオーテックが製作した「セレナ マルチベッド」をディーラーなどで購入できる。だが日産版は、シートを2列にした5名乗車仕様で、ベッドの就寝人数は2名。乗車定員、就寝人数ともにセレナP-SVのほうが多い。

セレナP-SVの車内(筆者撮影)

セレナP-SVは、ルーフを閉じた状態で全高がノーマルとあまり変わらないこともメリットだ。2WD車で1980mm、4WD車で1990mmだから、純正車体より115~125mmほど高くなるが、その程度であれば走行中の安定性も問題ない。また、やはり「2.1m以下」の高さ制限が多いショッピングセンターの屋内駐車場にも入れられるなど、さまざまな場所で駐車が可能だ。

日産ピーズフィールドクラフトの担当者によると、「当社でもっとも売れているモデルです。燃費を気にする人も多いため、中でもe-POWER(ハイブリッド車)の人気が高いですね」という。買い物や子どもの通学の送迎などにも使え、キャンプでも十分な就寝スペースを確保することで、とくにファミリー層のユーザーが多いそうだ。

なお、価格(税込)は、展示車の仕様(2WD・ハイウェイスターV)で、524万4800円だ。

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