アウトドア「キャプテンスタッグ」の意外な来歴 新潟の調理器具メーカーから45年前に誕生
以降はBBQコンロの開発に明け暮れる日々。日本ならではの需要に合わせ、コンパクトに収納、携行できるようにするなど、アイディアを盛り込みながら試行錯誤を続けた。
そして、’76年ついに『ジャンボバーベキューコンロA型』を発売。記念すべき、キャプテンスタッグ製品第一号の誕生である。
ちなみに、この発売を機にスタートしたブランド名には、牡鹿(スタッグ)が冠されている。
群の統率を図り、安全な場所へと導く大切な役割を果たす牡鹿のキャプテン。そこには「大自然の中で頼りになるリーダーになりたい」という想いが込められているそうだ。
独自性、品質、価格。どれも諦めないものづくり
『頂点を目指そうとするあまり、保守的な発想へ傾きかけたり、造作にこだわりすぎて価格的に手が届かなくなってしまっては、存在する意味がない』。
これは、創業当初から現在まで、彼らが掲げ続けるブランドコンセプトだ。
ユーザーからの声を積極的に取り入れ、独自の機能や構造を追求しつつ、誰もが手に取りやすい価格に抑える。
簡潔にいえば、独自性と品質、価格のバランスを追求する。言うのは簡単だが、これを実行し続けるのは想像以上に難しい。