アウトドア「キャプテンスタッグ」の意外な来歴 新潟の調理器具メーカーから45年前に誕生

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1976年に発売した「ジャンボバーベキューコンロA型」は、記念すべき製品第1号となる(写真:OCEANS編集部)

以降はBBQコンロの開発に明け暮れる日々。日本ならではの需要に合わせ、コンパクトに収納、携行できるようにするなど、アイディアを盛り込みながら試行錯誤を続けた。

そして、’76年ついに『ジャンボバーベキューコンロA型』を発売。記念すべき、キャプテンスタッグ製品第一号の誕生である。

上ふたつは旧ロゴである(写真:OCEANS編集部)

ちなみに、この発売を機にスタートしたブランド名には、牡鹿(スタッグ)が冠されている。

群の統率を図り、安全な場所へと導く大切な役割を果たす牡鹿のキャプテン。そこには「大自然の中で頼りになるリーダーになりたい」という想いが込められているそうだ。

独自性、品質、価格。どれも諦めないものづくり

今やキャンプでは当たり前の光景になっているロースタイル。このスタイルが生まれるきっかけとなったのが、’95年に発売した「オリバー ツーウェイテーブル」だ(写真:OCEANS編集部)

『頂点を目指そうとするあまり、保守的な発想へ傾きかけたり、造作にこだわりすぎて価格的に手が届かなくなってしまっては、存在する意味がない』。

これは、創業当初から現在まで、彼らが掲げ続けるブランドコンセプトだ。

ユーザーからの声を積極的に取り入れ、独自の機能や構造を追求しつつ、誰もが手に取りやすい価格に抑える。

簡潔にいえば、独自性と品質、価格のバランスを追求する。言うのは簡単だが、これを実行し続けるのは想像以上に難しい。

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