投資初心者でもできる!「割安株」を探す3つの方法 なんとなくの “勘"で株を買っていませんか?
1つ目は、貸借対照表をもとに株価の割安度を測る方法です。貸借対照表をもとにあるべき価値がわかれば今の株価が割安かどうかがわかります。この方法では、BPSという指標を使います。
BPSとは「1株当たり純資産」のことであり、貸借対照表に計上されている純資産を発行済み株式数で割ったものです。たとえば、純資産が1000億円で発行済み株式数が1億株であれば、BPSは1000円です。純資産は資産から負債を差し引いた正味の財産なので、それそのものが株主に帰属する客観的なあるべき価値の目安となります。したがって、株価とBPSを比べることで、株価が割安かどうかわかります。
ここで留意すべき点は、会社のブランド価値や経営者の能力などの無形の価値は測定不能なので、そもそも資産に載っていないということです。そのため、計算されたBPSよりも、あるべき価値は大きいはずです。したがって、株価がBPS以下という状況は異常ともいえます。
以上のことから、今後、業績悪化が予想される会社でない限り、BPS以下になっている株価は割安(すなわち買い時)といっていいでしょう。
このように、BPSと株価を比較する指標をPBR(PriceBookvalue Ratio:株価純資産倍率)といいます。計算式は以下のとおりです。
つまり、PBRは株価がBPS(1株当たり純資産)の何倍になっているかを表した指標です。PBRが1倍を割ると割安というシグナルになります。PBRという言葉は、株式投資では常識的に使われる用語ですので、ぜひ押さえておいてください。
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