字が汚い子どもほど「先生の印象が悪い」納得理由 ペンの芯を変えただけで内申点が倍増した子も
では、どうしたら丁寧な字が書けるようになるのでしょうか。そのコツをお伝えしましょう。コツは2つあります。
1つは、「スピード」です。字が雑な子は、えてして書くスピードがとても速いのです。「もっとゆっくり書いて」と言っても子どもには伝わりづらいので、私は数値で指示します。
「今のスピードが100だとしたら、60で書いてみて」
実質「80」くらいのスピードでいいとしても、少なめに言うのがコツです。
字が雑な子ほど「角が丸い」
2つ目は「角」です。字が雑な子が書く漢字は、角が丸いのが特徴です。角はきっちりと曲げること。これは書いて見せてあげるのがもっともわかりやすいのです。そのとき、とても丁寧できれいな字と汚い字、そしてその中間くらいの字の3パターンを書いてください。
子どもには「中間くらいの字」を目指すように伝えます。「これならできる」と思うはずです。親御さんに余裕があれば、漢字の練習帳などにある四角いマス目を使って、その8割くらいの大きさに収まるように意識して書くことも教えてあげてください。
また、筆圧が弱い子もいます。筆圧が弱いと、やる気がないように見えてしまい、とても損をします。筆圧が弱い場合は、シャープペンシルの芯をHBではなく2Bにして、まず字を濃くするところから始めるといいでしょう。
以前、塾にも筆圧が弱い子がいました。シャープペンシルの芯は何を使っているか聞くと、「F」と言うので、すぐに濃いものを買うように伝えました。その子は国語がずっと「1」でしたが、入試までに「3」に上がりました。
字が丁寧に書けたら、次の提出物のコツは、「やり直した形跡があること」です。問題集に1回答えを書き込んでしまうと、やり直しができないと思われがちですが、そこにはコツがあります。「やり直しは付箋で見せる」のです。
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