世界のアニメ人材集結、Netflix「エデン」の舞台裏 ジャスティン・リーチプロデューサーに聞く

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Netflixで全世界独占配信されているオリジナルアニメシリーズ『エデン』。大きな運命に翻弄されながらも、互いを思いやる絆が心を揺さぶる感動SFファンタジーだ (画像:Netflix)
世界中に熱狂的なファンを多く生み出した『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の入江泰浩監督の最新作となるNetflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』が5月27日よりNetflixにて全世界独占配信されている。
本作のプロデューサーを務めるジャスティン・リーチは、アニメ『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』シリーズの立ち上げメンバーとして参加するほか、『アイス・エイジ』シリーズも手がけているが、実は、2001年にProduction I.G初の外国人アニメーターとして押井守監督の映画『イノセンス』にCGクリエーターとして参加している。
日米のアニメ制作を熟知している人物といえるが、そんな彼が「最高のスタッフを集めれば最高のものができるんじゃないか」という熱い思いをもとに世界中のトップクリエーターたちを集め、本作品の制作に挑んでいる。
キャラクターデザインは『カウボーイビバップ』『機動戦士ガンダム』シリーズの川元利浩、コンセプトデザインは『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』などを手がけた日本在住のフランス人クリエーターのクリストフ・フェレラが務める。
また、アートディレクターに『上海バットマン』のクローバー・シェ、音楽に『メイドインアビス』のケビン・ペンキン、そしてアニメーション制作を『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』や『ヒックとドラゴン』シリーズを制作する台湾の制作会社CGCG が担当するなど、国際色豊かなスタッフ陣が集結している。声優陣も高野麻里佳、伊藤健太郎、氷上恭子、山寺宏一と実力派が集まっている。
物語の舞台はロボットしかいない自然豊かな完璧な世界<エデン>。農業用ロボットとして暮らしていた2体のロボットたちはある日、サラという名の“人間の”赤ちゃんが入ったカプセルを偶然発見してしまう。だが、人間が“悪”とされるこの世界ではサラが危険だと考えた2体は、安全な場所に隠しながらひそかに育てることを決意する――。
この物語は、アメリカ人プロデューサーのジャスティン・リーチ自身の体験をもとに生み出されたという。そこで今回は、Netflixとともに、ワールドワイドなアニメーション作りを成し遂げたプロデューサー・原案を務めるジャスティン・リーチに話を聞いた。

クリエーターをサポートしてくれる

――今回、動画配信サービスNetflixとともに本作を作りあげてきましたが、組んでみていかがでしたか。

僕はアニメ業界で24年間働いてきました。主にハリウッドスタジオのために長編作品を作ってきたわけですが、Netflixと組んで、まず気づいたのは、彼らがしっかりとクリエーターをサポートしてくれる人たちだということです。

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