意外と多い!店で起きがちな人がかかわる「事件」 未然に防ぐために店長はどうしたらいいのか
大きな声で言い合ったりする場合は、「他のお客様にご迷惑がかかりますのでお静かに願えますか」程度の声掛けをし、やめないようであれば警備員に連絡したり、場合によっては警察に連絡しましょう。従業員が仲裁に入り、暴行でも受けてしまったら、取り返しがつきません。
現在(2021年4月)は、新型コロナウイルス感染予防のため、店内で大きな声で騒いでいるお客様をお店としては放置できません。あらかじめ、感染予防のために店内での大きな声での会話を控えるようにお願いする旨をお伝えしましょう。それでも騒がれるお客様がいる場合は、声のトーンを落としていただくように丁寧にお願いします。
現状では、そういったお客様を注意しないお店側に批判が集まり、「あのお店は騒いでいる客がいても注意しない」と、悪い口コミがインターネットを経由して広がるリスクもありますので、気をつけて対応することが望ましいです。
従業員を店の「犠牲」にしない
事件④ 労務関係のトラブル
労務関係のトラブルは、法令に抵触すると懲役や罰金刑が科せられるだけでなく、従業員に優しくない企業の烙印を押され、従業員の一斉離職や採用難に陥ることになります。店長は法令を遵守し、労働者の保護に努めなければなりません。労働基準法、労働協約、就業規則の中身をよく理解し、ルール違反がないよう注意を払ってください。
いまだに、休憩を与えない、残業時間をつけさせない、有給休暇を申請させないといった文化の会社やお店があります。
「お店が潰れたら仕事自体がなくなる。そうしたらスタッフも困る。だからサービス残業を強いたり、有給休暇を取らせたりしないのは仕方ない」と、一見正当性があるような言い訳をしてきますが、誰かの犠牲の上に成り立つお店は事業として成立していません。残業代を払えないのであれば作業の効率化を図り、残業をさせない方向で改善が必要です。
今の時代、ブラック企業が生きながらえることはありえません。法令を守り、正しく店舗運営を行いましょう。
事件⑤ パワハラ
自分ではそんなつもりがなくても、従業員がパワハラ・セクハラを受けたと訴えることがあります。スキンシップやコミュニケーションの一環のつもりでも、パワハラ・セクハラに該当することがあるので、店長は自分の言動に対し細心の注意が必要です。
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