今の起業家は松下さんや盛田さんに似ている 田原総一朗が目にした、スタートアップの最前線

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20年後の未来を予測できるか

――ロボット以外には、どんなビジネスに期待していますか。

カギになるのはコンピュータチップのさらなる進化だ。孫社長は高校生の時に米国に渡った。そこである写真を目の当たりにした。同時にその写真を目にしたのが、ビル・ゲイツ氏とスティーブ・ジョブズ氏だ。

その写真に写っていたのは、コンピュータチップだったという。彼らはその写真を見て、これからの30年間は、コンピュータチップの進化がカギになると考え、IT時代の到来を予言した。

この先もコンピュータチップの進化は続く。10年くらい経つと、容量が人間の脳細胞のを超えるだろう。するとどうなるか。腕時計のようなコンピュータを身につけると、テレビで喋っている政治家が、本当に頭の中で何を考えているのか、そうした脳細胞の動きまで全部わかるようになる。そういう時代が訪れる。

勝負は、20年後の未来を予測できるかということだ。孫社長は「ロボットの時代が訪れ、コンピュータチップが脳細胞の容量を超える時代が来る」と私に言った。

そういう未来には、ビジネスチャンスはいくらでもあると思う。

 

 

渡辺 拓未 東洋経済 記者

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わたなべ たくみ / Takumi Watanabe

1991年生まれ、2010年京都大学経済学部入学。2014年に東洋経済新報社へ入社。2016年4月から証券部で投資雑誌『四季報プロ500』の編集に。精密機械・電子部品担当を経て、現在はゲーム業界を担当。

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