続発する施工トラブル、「太陽光」普及に冷や水
業者数は、主に補助金政策によって大きく変動してきた。最初の政府設置補助が効力を発していた1994~05年には、一時2000社超の施工業者がいたが、補助の打ち切りで約半数が撤退。補助金が復活した現在、業者が再び押し寄せている。
低い参入障壁に潜む“手抜き工事”の温床
ある販売施工業者は「3年前と比べると3~4倍の数になっている」と話す。参入しているのは、電気工事店や屋根工事店など、事業に比較的親和性のある業者だけではない。なんと地場のスーパーや先物業者などまったく異業種からの参入もあるという。
施行トラブルの続発は、その参入の容易さが大きく関連している。
「ID神話」--。関係者の間でこんな言葉がささやかれている。IDとは、太陽電池メーカーが発行するもので、いわば太陽光パネルを仕入れて設置するための許可証のことだ。端的に言えば、各太陽電池メーカーが主催する研修に合格してIDさえ入手できれば、太陽光発電の販売施工は誰でも始められる。
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