40歳「実話怪談」をメジャーにした男の大逆転人生 金に困り就活も散々、苦闘の末に見つけた場所

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またコロナ禍は業界全体に大きな変化を与えつつあるという。

「コロナ禍以降、実話怪談業界は新しいフェーズに入ったと思います。そもそも実話怪談は、配信と相性がよくYouTubeやツイキャス、ニコ生で配信している人はいました。アイドルや芸人さんで気軽に配信する人も多くなりました。コロナ禍になって、配信される動画を見る人はますます増え、配信のシステムも充実しました。今後は配信を中心として業界は進んでいくと思います。

実話怪談って、楽器も弾けなくていいし、見た目がいい必要もありません。しゃべり一本でできます。

『これなら自分でもできそうだな』

と思い、軽い気持ちで始める若い人も少なくありません。実は、業界にとって、そういう『ハードルの低さ』は大切だと思います。

『自分にはとてもできそうにないな……』

と若者が自分には分不相応だと断念してしまう業界になるのはとてもよくありません。衰退の一途になってしまいます。

実話怪談は人気が出てきたといっても、まだまだアンダーグラウンドなカルチャーです。これからはじめても全然遅くありません。ぜひはじめてほしいですね」

後進のために自分のために

吉田さんは40歳の手前あたりから

『後進の人たちや、怪談業界全体のためのシステムやフォーマット作りをやらなければならない』

と思いはじめた。

「これは他人のためのように見えますが、実は自分のためでもあります。実話怪談業界が10年後にポシャってしまったら、50代はいったい何をしたらいいんだろう?ってなります。80歳まで働くとして、あと40年は業界が保つシステム作りをしていかなければならないと思っています」

そんな思いもあり吉田さんは『一生忘れない怖い話の語り方 すぐ話せる「実話怪談」入門』を上梓したという。

『一生忘れない怖い話の語り方 すぐ話せる「実話怪談」入門』(KADOKAWA)

「私は、実話怪談業界に長くいて知り合いも多いけれど、ちょっと客観的な立ち場にいます。あまり、しがらみもありません。実話怪談業界を総括するには適任だと思いました。

若手の実話怪談プレイヤーがたくさん参入してくる新しいフェーズの中で、実話怪談のこれまでの流れをまとめ、そしてこれから怪談をはじめる人にとってのハウツー本になるように書きました」

人生のどん底から、実話怪談とともに這い上がってきた吉田さん。だが、まだまだ人生も実話怪談業界もこれからだと思っている。

実話怪談はネガティブな話がほとんどだが、吉田さんからは逆にとてもポジティブな印象を受けた。

吉田さんは

「失敗続きでうらぶれた人生を歩んでいる人こそ、実話怪談のプレイヤーに向いている」

と言う。もし自分こそがそうだと思う人は、トライしてみてはいかがだろうか?

村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター

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むらた らむ / Ramu Murata

1972年生まれ。キャリアは20年超。ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教組織、富士の樹海などへの潜入取材を得意としている。著書に『ホームレス大博覧会』(鹿砦社)、『ホームレス大図鑑』(竹書房)など。

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