30代手取り年収500万の人が40代で楽する方法 早めに「好きなこと」ができるようになるには?

✎ 1〜 ✎ 63 ✎ 64 ✎ 65 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ちなみに、かつて、あるMBA(経営学修士)持ちの若手経営者に教えて貰ったのだが、プレゼンテーションでは、取りあえず「ポイントが3つある」と言っておいて、話しながら内容を考えるといいのだそうだ。2つしか思いつかない場合は、「3つめに、両者のバランスが大事です」と言えばよく、4つ目を思いついたときは、「付け加えると、実はこれが最も大切なのですが」と言って4つ目を強調すればいいのだそうだ。

「貯金」「少額で生活」「運用」の3つの方法

さて、3つの方法は順に(1)たくさん貯金すること、(2)少額で暮らす方法を身につけること、(3)運用をうまくやること、だ。

これらの中で最も頼りにならないのは、(3)の「運用」だ。「運を用いると書いて、運用」というくらいのもので、自分で結果をコントロールすることができないからだ。筆者は運用の本を何冊も書いているので残念なのだが、運用に過度な期待は禁物だと申し上げておく。

それでは(1)と(2)だが、MBA氏の言うように両者のバランスというよりは、(1)のためには(2)が必要で、(2)ができれば(1)が可能になり、そして、ほどほどの期待値でだが、(3)にも期待できるようになる。というわけで、(2)が一番偉い。

「現実的な」方法は以下の通りだ。

(A)手取り収入の50%で暮らして、(B)手取り所得の50%を投資に回し、(C)すべてを内外の株式のインデックスファンドに投資する。なお、インデックスファンドの投資内容は、筆者は外国株(全世界、もしくは先進国株の日本株除く)と日本株のインデックスファンドに半々に投資することを勧めることが多いが、日本株を含む世界株でもいいだろう。配分はほとんど趣味の問題だが、日本株だけ、とか、アメリカ株だけ、という投資には賛成しない。

上記の方法で、何年でFIREが達成できるかは、運用利回り次第だ。簡易計算だが、運用利回りを「4%」とすると、ざっと18年目に保有資産額が生活費(年間支出額)の25倍を超える。すると、金融資産の毎年の収益(4%)だけで生活費を賄いつつ、金融資産が減らない状態を作ることができる。FIRE達成と言っていいだろう。

次ページ「教科書通り」にはいかないことも
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事