新横浜の地下深く、人知れず進む巨大鉄道工事 22年度下期開業「相鉄・東急直通線」現場ルポ

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開業時期は2022年度下期だ。当初の開業予定は2019年4月だったが用地取得などに時間を要し、3年以上遅れた。順調に進めば、あと1年半~2年で開業する。

相鉄・東急直通線の大半は地下区間で、新駅が地下に2つ設置される。新横浜と新綱島という仮の駅名が付いている。正式決定には関係自治体との協議が必要となる。その新横浜と日吉を結ぶ路線名称は東急新横浜線で正式決定済みだ。西谷―新横浜間は相鉄新横浜線である。

新横浜は東海道新幹線の停車駅であるほか、JR横浜線、横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れる。そこへ東急と相鉄の新横浜線が加わる。つまり、相鉄や東横線の沿線住民にとって東海道新幹線へのアクセスが容易になるという効果も期待できる。

相鉄・東急直通線の開業予定時期まであと2年を切った。現在の工事の進捗状況はどうなっているのか。大型連休前の4月23日、JRTTの案内で相鉄・東急直通線の工事現場を訪ねた。

地下33mで進む新横浜駅工事

JR新横浜駅の新幹線口は環状2号線に面している。その道路の地下で新駅の建設工事が佳境に入っている。新設される4つの出入り口の1つ、「ST線第3出入口」から、階段で地下に降りた。

相鉄・東急直通線のホームは地下4階、地上から33mの深さにある。新駅は長さ325m、最大幅が約30mという巨大な構造だ。

地下1階は改札階。相鉄・東急直通線と交差する地下鉄ブルーライン新横浜駅の改札口も地下1階にあるため、両者の乗り換えは地下1階で行われる。地下2階と地下3階は電気設備や機械室、変電所として使われる。乗降客は改札口の地下1階とホームがある地下4階との間をエスカレーターなどで移動する。

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