「イライラ分析」で見えてくる、あなたの真の才能 苛立ちと感謝の傾向を見ることの重要性

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ただ、僕はそんなふうに感じたことがありません。僕にはなくて、彼にはあるイライラポイントなのです。このイライラは、Bさんがおもしろい話をして場をもりあげることに価値を置いているからこそ出てくる感情です。確かに、Bさんには「会話で楽しい場をつくりだす才能のタネ」があるのを感じます。

別の友人、Cさんは、あるとき仕事で上司に判断を仰いだら、自分の提案を却下されました。内容そのものの価値を見ずに、自分の出世につながるかどうかで判断しているのが見え見えなのに、さも正当な理由があるかのように話す上司に怒りが湧いたそうです。Cさんには「ものごとの本質を見極める才能のタネ」があるのだと考えられます。だから、本質を見ずに、あきらかに自分の都合で仕事を動かしている上司の姿を見て、怒りを感じるのです。

Dさんは、会議が終わろうとするタイミングで、議論を蒸しかえしたり、新たな質問を投げかけたりする人にイライラします。Dさんには、「場を乱さないように配慮したり、摩擦や衝突を最小限にしようとしたりする才能のタネ」があると感じます。だから、空気を読まない人の行動が理解しづらいのです。

このように才能のタネにはさまざまな種類があり、目立って現れるものばかりではありません。才能という言葉からはオリンピック選手に選ばれるような身体能力や、世界的な音楽コンクールに入賞するような華々しい芸術センスをイメージするかもしれませんが、そこから一旦離れてください。

ただ、そこまで極端でなくとも、才能のタネは育て方次第でこれまであなたが想像すらしなかったような成功に導いてくれる武器になりうるのです。

では、「イライラ」な事態が起きたときに、才能のタネを見つけるコツを紹介します。ぜひ実践してみてください。

才能のタネを見つける方法<イライラの分析>

自分があたりまえにできること、当然のように気づくことに、あなた自身の才能が隠されています。常識とは、自分の才能の組み合わせでつくられるもの。自分の常識から外れる行動をする人を見たときにイライラは生まれます。「なんで、そんな簡単なこともできないんだ!」「なんで、こんなに重要なことに気づかないの?」と怒りを感じるわけです。

イライラしてしまったら、これは機会とばかりに、書き留めておきましょう。

(1)誰のどんな行動にイライラしましたか?
(2)その人が、どう行動していれば、あなたはイラつかなかったのでしょうか?
(3)あなたなら、その状況で、どうふるまっていましたか? 自分の持つ特性との関係も考えてみてください。
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