蒸し暑さフッ飛ばす「夏のハロハロ」の破壊力 マンゴーは300万食販売。ピーチはどこまで?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ミニストップの夏期の売り上げを牽引する「ハロハロ」が7月4日に発売。“昔懐かしさ”を狙って開発された「ハロハロ メロンクリームソーダ」(290円)だ。ハロハロはかき氷のなかにゼリー、ナタデココなどを混ぜ合わせ、ソフトクリーム バニラをトッピングした、ミニストップの代表的なスイーツ。夏季限定のハロハロの売れ行きは、通年のものの2倍になる。社としても大きな期待をかける主力商品だ。

今回のメロンクリームソーダの特徴は、パチパチとはじける食感でソーダの清涼感を表現したところだ。炭酸ガスを充填したキャンディをかき氷のなかに混ぜ込んだもので、そのキャンディが水分に反応してはじけ、パチパチ感を実現する。また、ゼリーにはメロン果汁を使用し、メロンソーダらしさを演出した。

「懐かしさ」が開発のキーワード

「メロンクリームソーダ」と「ピーチパフェ」

「ターゲットとして意識したのは、コンビニのメイン客層である男性客。昔ながらの喫茶店で出されるようなメロンクリームソーダは、30代以上には『懐かしい』と感じられる味です。最近さまざまなファーストフード店で発売されるなどしており、若者にも波及してきているフレーバーです」(開発担当:頭川里映さん)。

頭川さんによると、「同じ味を追求する」男性の嗜好傾向に合わせ、今回の商品開発において“昔懐かしさ”が重要なキーワードとなったそうだ。また、炭酸ガス入りのキャンディを入れた商品がすでに2010年より発売され、好評を博していたことも、「ハロハロ メロンクリームソーダ」の実現につながった。

喫茶店のメロンクリームソーダと言えば、まず思い出されるのが鮮やかな緑色。体に悪そうだからと、母親といっしょのときは注文させてもらえなかった読者も多いだろう。その「禁断の味」の思い出がまた、男性が大人になっても持ち続けるという、少年の心をくすぐるのではないだろうか。

次ページなぜ薄緑色なのか?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事