地味にすごい「地図帳」50年間で変わったこと 市町村名や色使い、取り上げるテーマなど変化
56年で何が変わった?
見た目でいちばんわかりやすいのは、鉄道です。以前は線路に笛巻という白黒が交互に入った線を使用していたのが、現在は新幹線にだけ笛巻を残し、あとは実線に変更しました。
もともとは鉄道が目立つようにと考えて採用したのですが、だんだん鉄道路線が増えて、大都市近辺に線路が密集してきたことで、笛巻だと目立ちすぎて地図が見づらくなってしまったんです。
例えば1964年の東京の地図では、新幹線もまだ走っていませんし、武蔵野線(1973年開業)もまだなく、スッキリしているのがわかると思います。
また1964年の地図で福岡県と大分県の境にある英彦山周辺などを見ると、山の標高をアミで示したなかに、短い線が引かれているのがわかると思います。これは万線といって、アミの濃淡だけでは周りの色との区別がつかないところに使用していたものです。現在は印刷技術が発達して色を多く使用できるようになり、濃淡を数%単位で表現できるようになってアミだけで細かい差をつけられるようになったので、万線は使われなくなりました。





        
        
        
      
        
      
          
          
          
          
        
        
        
        
        












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