高くても売れる軽キャンピングカー人気の理由

駐車場の確保や利便性から積極的に軽を選ぶ

バンショップミカミ「テントむし」をリヤから見たスタイリング(筆者撮影)

名称は、文字どおり、車体上に「テント」が付いていることが由来だ。ポップアップルーフと呼ばれる機構を取り入れることで、ルーフの前部を支点に後部から上方へ上げた状態にすれば、大人2名が就寝できるスペースになる。しかも走行時は、ルーフを閉じるため、全高をさほど高くする必要がない。風の影響を受けにくく走りが安定するし、2m以下など車高制限があるショッピングセンターの屋内駐車場にも停められることで人気が高く、最近さまざまなモデルに採用されている。

テントむしのインテリア(筆者撮影)

なお、このモデルでは、室内に装備したソファ風の横向きセカンドシートも大人2名が橫になれるベッドとなるため、就寝人数は4名。乗車定員も4名だ。価格(税込)は、18Lの冷蔵庫やエアコンなどが付いた展示車の仕様で462万880円となっている。

バンショップミカミによれば、このモデルのユーザーも「20代~30代の若い世代が多い」という。中心は、やはり小さい子供がいる3~4名構成のファミリー層で、都市在住者が中心だ。主な購入動機もM・Y・Sミスティックの車両と同様で、駐車場の広さが挙げられる。金額的には中型クラスのキャンピングカーでもモデルによっては購入できるが、自宅周辺に停められる広さの駐車場がないためだ。その点、このモデルであれば、全長3390mm×全幅1470mm×全高1980mmというコンパクトな車体のため、駐車場の広さを気にする必要がない。また、買い物や子供の送迎など、普段使いができる点も人気の理由だという。

軽キャンピングカーを買う現役世代が急増中

軽キャンピングカーの購入者は、数年前までは65歳以上の高齢者ユーザーが多いという見方も多かった。3000万人以上いるという「団塊の世代」が仕事を引退し、空いた時間で全国各地の名所を長期で巡るなどの目的で、購入者の増加が顕著だったためだ。そういったユーザーの旅行人数は、1名もしくは夫婦2名というのがほとんどのため、車内の就寝人数も2名が寝られれば十分。また、山間のお寺を参拝したり、渓谷などの名所を見物したりといった際に、アクセスする道の幅が狭く、本格的なキャンピングカーでは通行ができないケースもある。それらの理由により、あえて軽キャンピングカーを選ぶといった例も多かったようだ。

テントむしの細部(筆者撮影)
テントむしの細部(筆者撮影)
テントむしの細部(筆者撮影)
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