“港町”の食文化に新風吹き込むか--「ミシュランガイド」新版に神戸が加わる《NEWS@もっと!関西》

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 が、発売後は「(店側からの苦情などは)現在はほとんど聞こえてこない」(デルマス社長)という。むしろ、地域文化の刺激剤として、歓迎する見方が少なくないようだ。

京都市の料理店は「このような(情報オープン化の)時代なので、京都の食文化の活性化につながると思う。毎年改定されるということなので、“お祭り”のような感覚で捉えている」と話す。

関西での出足は好調とはいえ、今後の展開には課題も残っている。

関西には、お好み焼きやたこ焼きなどの“粉モノ”、いわゆる「庶民の食文化」が根付いている。全国的には無名であっても、地域住民に支持されている店舗が無数にある。だが、こういった店舗は「京都・大阪2010」には掲載されていない。

「あくまでもお店の質によって、ガイドに載せるかどうかを決める。(粉モノの店舗も)再調査している」とデルマス社長は語るが、関西で愛されている粉モノが今後も掲載されないとなれば、やがて読者からソッポを向かれるのではないか。

10月の新版発売に向けて、ミシュランは店舗を厳選中だという。神戸には09年初めから乗り込んでおり、大阪と京都の店舗へも再び足を運んでいるという。神戸港を有する日本屈指の港町の食文化に、ミシュラン新版が新しい風を起こすと、関係者は期待を込める。
(梅咲恵司 =東洋経済オンライン)

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