キューバ「自国ワクチン5つ開発中」という衝撃 ワクチン接種希望する観光客の誘致にもなるか

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マムビサとアブダラとソベラナとの基本的な違いは、酵母を培養させたものであるという点だ。マムビサは、コロナのスパイクタンパク質とB型肝炎のウイルスのタンパク質も注入して免疫システムを強化しているとしている。

このワクチンは、鼻孔にスプレーをかけるようにして投与するというのが際立った特徴だ。この2つのワクチンも保存温度はソベラナと同じ摂氏2度から8度の間である。また、どれも2回接種が必要となっている。

ソベラナ01とソベラナ02は、ワクチン開発などを行うフィンレイ研究所(Instituto de Finlay)が手がけている。一方のマムビサとアブダラは遺伝子工学・バイオテクノロジーセンター(CIGB)の傘下ビオ・キューバ・ファルマ(BioCubaFarma)で展開されている。

5月末までにハバナ市民全員を対象に治験

先述のとおり、この4つのワクチンの臨床試験で最も進んでいるのが、ソベラナ02。アルゼンチン電子紙「インフォバエ」(3月4日付)によると、キューバ国家医薬品医療機器管理機関(CECMED)から第3相の治験を開始することが3月から認可された。「BBCムンド」によると、ベレス博士はテレビでの対談番組で、最初の100万回分の生産が4月から開始される、と述べている。

複数の報道によると、5月末までにソベラナ02とアブダラの治験が、ハバナの全住民を対象に行われる見通し。また、スペイン紙「エル・パイス」(2月26日付)は、イランのパスツール研究所との合意から同国でも5万人に接種することになっているほか、メキシコでもこの治験に加わる意向を表明し、交渉中だという。

メキシコでは80年ぶりにロペス・オブラドール大統領の左派政権が誕生し、キューバの医療団も昨年から受け入れたという関係からキューバのワクチンも入手したいという意向を持っているようだ。

キューバ当局はメディアに対して、キューバ政府は6月にもワクチンの緊急利用を承認し、8月までには600万人、年内には全国民(約1130万人)の接種を終えたいと語っている。

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