中国検索最大手・百度が香港に重複上場する訳 利益率落としてでも記録的研究開発投資を維持
中国のインターネット検索最大手、百度(バイドゥ)が23日、香港の重複上場を果たし、取引初日で株価は一時1.8%高となった。同社は香港上場で31億ドル(約3370億円)を集めた。
中国自動車産業に足掛かりを築く
すでに米国で株式公開している中国企業の香港上場が続いているが、JDドットコム(京東)の初日終値3.5%高、ネットイース(網易)の同5.7%高と比べると落ち着いた香港デビューとなっている。
百度の李彦宏(ロビン・リー )最高経営責任者(CEO)はブルームバームテレビジョンとのインタビューで、吉利汽車など自動車メーカーとの協力を続け、中国自動車市場での足掛かりを確保していくと語った。
AIへの先行投資は必ず報われる
創業者でもある李氏(52)によれば、百度は利益率を落としてでも記録的ペースで研究開発投資を維持し、人工知能(AI)開発における人材とテクノロジーの獲得を目指している。
李氏は売上高の大半がいずれは検索・広告以外の事業からもたらされるようなると説明。「AIに10年余り投資し続けているが、恐らくそうすることで多額の資金を失っている」としながらも、「最終的には報われることになる」と強調した。
原題:Baidu CEO Engineers $66 Billion Comeback After Missteps (1)(抜粋)
著者:Bloomberg News
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