湘南ライナー廃止後も「お得に着席通勤」する技 特急に極力安く乗るか、ほかの手段を使うか

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乗降駅を1つずらして特急料金を節約する方法は2019年1月22日付の記事「特急料金、1駅ずらせば数百円も節約できる」でも紹介したが、50km、100km、150kmをわずかに超える駅が目的地なら、乗車駅または降車駅を1駅ずらせば数百円の節約になる。

特急「湘南」だけでなく、「踊り子」でもこの方法が使える。とくにおすすめなのは東京―熱海間である。東京から乗らずに品川発にすれば、特急料金は1580円から1020円になり、560円も安くなる。チケットレスならキャンペーン期間中は720円で都心から熱海まで特急に乗れることになる。

横浜―小田原間の場合も特急利用を大船からにすれば1020円が760円になるし、川崎―伊東間の場合も横浜発着にすれば1580円が1020円になる。簡単に特急料金を節約できる方法だ。

グリーン定期券やロマンスカーは?

JR東海道線は普通列車でもグリーン車で座って行くという手がある。特急「湘南」とグリーン定期券と比較するとどうだろうか。

東京―小田原間のグリーン定期券は1カ月8万4050円。定期券だからといって、毎回特急券を購入する場合(8万850円)より安くなるかといえばそうでもない。営業キロが50km未満の東京―大船間だとグリーン定期券は1カ月5万5470円、特急だと定期券が1カ月2万1950円+特急料金760円×20往復(3万400円)で月5万2350円となり、やはりグリーン定期のほうが高い。チケットレス特急券利用ならさらに差が開くことになる。

朝の通勤客向け特急ロマンスカー「モーニングウェイ」(編集部撮影)

小田原・藤沢から新宿方面なら、小田急線の特急ロマンスカーを使う手もある。東京駅に近い地下鉄千代田線大手町駅へ直通する列車もあるが、通勤時間帯には小田原発の千代田線直通特急がないため、ここでは新宿までの運賃・料金を示す。

小田急の小田原―新宿間の特急料金は910円で、20日間往復すると3万6400円。定期券1カ月1万7660円を足すと月5万4060円で着席通勤できることになる。特急「湘南」と比べると3万円近い差で、湘南ライナー時代と比べても安い。

また、新宿―藤沢間の場合、JRは月6万7410円(特急料金1回当たり1020円)に対し、小田急は月4万1150円(特急料金1回当たり630円)と、こちらも約2.6万円もの差だ。ただ、小田原発・藤沢発とも、朝の通勤時間帯に使える本数が極めて少ないのがネックだ。

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