中国では投信が落ちフリマアプリが盛況極める 中国人にとっては金儲けは思い出より大事!?
この1年、投資信託に群がった中国の個人投資家が、今度はフリマアプリに殺到している。株式市場の急落で発生した損失に対処しようというわけだ。
婚約指輪や祖父の形見など貴重品が売り
アリババグループ傘下フリマアプリ「閑魚」の微信(ウィーチャット)公式アカウントに12日投稿された発表文によると、ここ1週間に20万を超えるユーザーが集まり、貴重品を売りに出すことで投信投資での損失穴埋めを試みた。
「ダイヤの婚約指輪」や「曽祖父の形見の腕時計」などが売りに出されているという。同社は、「投信で損失」という説明書きが付いた品目に言及しているが、この言葉を使用したユーザーのうちどのくらいの人が実際に損失を受けたのかは不明だ。
中国の投資家は市場を上回るリターンを求め、かつてはより人気のあった自分で行う株式投資から、プロが運用するファンドへとシフト。ただ、ファンドマネジャーたちは貴州茅台酒のような一握りの人気銘柄に集中的に投資しており、株式市場が調整局面に入ると投信の下げも加速した。
パニックも起きた中国株急落-人気集めた株式投信、一部で解約も
次の投資機会に備えて売る利用者も
「投資で損を出して資金が必要な場合、普段使わない物を処分するのは手っ取り早いかもしれないが、貴重な思い出を手放すということに慎重になるべきだ」と閑魚は指摘した。
それでも、投信を利用する投資家は長期的な利益を見込んで変動が大きい相場での損失は受け入れるべきだとの意見もある。実際、損失穴埋めのためではなく閑魚を利用するという投資家もいるようだ。1人のユーザーは、相場が反発したら投信への投資を増やすために青い鉱物を35元(約590円)で売りに出していると話した。
原題:Battered China Traders Sell Engagement Ring, Grandpa’s Watch (1)(抜粋)
著者:Bloomberg News
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