“刺さる”DMで効果20倍、富士ゼロックスの「物販」卒業

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小


 世界的にもDM市場は急成長している。「ターゲットが明確な場合の有効性が認知され、北米を中心に急浸透している」(ガートナージャパンの三谷智子アナリスト)という。日本でも、その価値にいち早く気づいた企業から、テレビCMを打ち切り、DMへのシフトを進めている。

 

「複写機は卒業」を宣言 モノ売りの歴史に終止符

当然、競争は激しさを増す。市場急成長を牽引しているのがデジタル印刷機の進化であるため、ライバルは広告代理店ではなく、機器メーカーだ。米ヒューレット・パッカード(HP)は、特許を持つ高精細な液状インクで攻勢をかける。出遅れていたキヤノンは今年、高速機のオセ社(オランダ)を買収した。オセ社との開発提携を終了したコニカミノルタホールディングスも、8月に初の自社開発高速機を投入する。これまでは技術で抜きんでていたゼロックスだが、ライバルが次々と同じ土俵に上り始めた。


関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事