世界初「自動運転レベル3」に見るホンダの本音

新型「レジェンド」は100台だけの限定販売に

ホンダ センシング エリートの仕組みを簡単に説明しよう。

3次元の高精度地図や全球測位衛星システム(GNSS)の情報を用いて、自車の位置や道路状況を把握。さらに多数のセンサーで周囲360°を検知するほか、車内のモニタリングカメラでドライバーの状態をも検知する。

こうして得たさまざまな情報をもとに、メインECUが認知/予測/判断を適切に行い、アクセル/ブレーキ/ステアリングを制御するのだ。また、ホンダ センシング エリートには、トラフィックジャムパイロットのほかにも高度な運転支援機能が搭載される。

ブルーに光るインジケーターがシステムが運転を行っていることを表す(写真:本田技研工業)

ハンズオフ機能としては、高速道路や自動車専用道でドライバーがハンドルから手を離した状態でもシステムが運転操作を支援する、「ハンズオフ機能付き車線内運転支援機能」や「ハンズオフ機能付き車線変更支援機能」、「ハンズオフ機能付き高度車線変更支援機能」が提供される。

ただし、アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)と車線維持支援システム(LKAS)が作動中に一定条件を満たしていることが、作動の条件だ。

2重3重に考慮された緊急時の動作

ドライバーが、システムからの操作要求に応じ続けなかった場合は、左車線へ車線変更をしながら減速・停車を支援する緊急時停車支援機能も搭載する。

トラフィックジャムパイロット・ハンズオフ機能の終了時に、システムからの操作要求に応じなかった場合は、警告音を強め、シートベルトに振動を加えるなど、視覚、聴覚、触覚によってドライバーに操作要求に応じるよう促し、それでも操作要求に応じない場合は、ハザードランプとホーンで周辺車両への注意喚起を行いながら、減速・停車を支援するようプログラムされている。

心配なのは誤作動だが、リアルワールドでのシチュエーションを想定しながら約1000万通りのシミュレーションを実施し、さらに約130万kmにもおよぶ高速道路での実証実験を繰り返し、万が一いずれかのデバイスに何らかの不具合が生じた場合の安全性・信頼性にも配慮しているという。

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