買うなら今、「新幹線回数券」のお得な利用法 3月末で多くが発売終了、有効期間内は使える

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この定期券用新幹線回数券の区間は100km以下しか設定されておらず、例えば品川―熱海間(97.8km)の設定はあるが東京―熱海間(104.6km)はない。ただ、組み合わせて使うことは考えられる。東京―静岡間(180.2km)を利用する場合を考えてみた。

通常の東京―静岡間の特急料金は2530円。回数券の場合、東京―小田原(10枚つづり9900円)と小田原―静岡間(9900円)を買うと、片道1回当たり1980円となり、550円安い。だが、これは片道だけ新幹線利用にしたい人にしかオススメはできない。

【定期券と組み合わせて月20日往復の場合】
・東京―小田原間:7万9650円
(在来線定期券1カ月4万0050円+回数券9900円×4セット)
・小田原―静岡間:8万5700円
(在来線定期券1カ月4万6100円+回数券9900円×4セット)
東京―静岡間:計16万5350円
東京―静岡間の新幹線定期券:13万6330円

往復利用なら素直に新幹線定期を買ったほうが安い。

同様の例としては米原―新大阪間がある。この区間も、片道利用ならお得に使える。通常の同区間の特急料金は2530円だが、米原―京都間(9900円)と京都―新大阪間(8700円)の回数券を買うと片道1回当たり1860円となり、670円安くなる。

宇都宮線・高崎線ユーザーはこちらに注目

JR東日本は「定期券用新幹線自由席回数券」の発売を3月31日で終了する。これも新幹線停車駅を2駅以上含む在来線の磁気定期券を持っている人向けで、特急券のみ6枚つづりの回数券である。有効期間は3カ月だ。

こちらも51km以上の距離は通常の特急券と比べるとかなり安い。上野―熊谷・小山間、大宮―宇都宮・高崎間などの場合、通常は1870円のところが6枚つづり6000円なので1枚当たり1000円となり、870円安い。東京―小山・熊谷間は7200円で、1枚当たり1200円。両区間は通常だと2080円なので880円安い。

ちなみに、在来線普通列車のグリーン料金は平日の事前料金の場合51km以上1000円なので、この回数券を使って新幹線に乗るのと変わらない。宇都宮線や高崎線で長距離通勤している人なら買って損はなさそうだ。

ただ、東京発着の場合、発売区間は東北新幹線だと大宮・小山、上越新幹線だと熊谷のみだ。そこで、2つの区間を組み合わせることを考えてみたい。例えば大宮―宇都宮・高崎間と東京―大宮間の回数券を組み合わせると、東京―宇都宮・高崎間の特急料金は1回当たり2050円(東京―大宮間1050円、大宮―宇都宮・高崎間1000円)になる。通常の特急料金は2510円なので割安だ。

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