社内版「論語と算盤」を作成する清水建設、使命感を全社で問い直す《ものすごい社員教育》
不動産不況、製造業の海外移転、公共事業圧縮の流れの中で、国内の建設市場は縮小傾向にある。
大手企業のビルや工場・倉庫建築が得意な清水建設も、10年3月期の受注高は前期を下回った可能性が高い。11年3月期も減収減益を覚悟せざるをえない。
受注低迷が長期化すれば、渋沢が相談役に就いた時期とは比較にならない経営危機に直面するおそれすらある。しかし、清水建設には昭和恐慌、終戦後やバブル崩壊後など幾多の困難な時期を自力で乗り切った歴史がある。
宮本社長は、社内版『論語と算盤』がチーム力の結集にフル活用されることを期待。「社内の風通しがよくなり、新規受注に弾みがつけば、今回の危機も突破できる」と信じて疑わない。(一部敬称略)
(古庄英一 撮影:梅谷秀司、谷川真紀子 −週刊東洋経済2010年4月17日号)
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