社内版「論語と算盤」を作成する清水建設、使命感を全社で問い直す《ものすごい社員教育》
そこでものづくり強化委員会は、横浜支店の有志らを編集スタッフに起用し、自動車学校の教則本のような絵解きで見やすい「シミズスタートガイド」の作成に着手した。
編集方針は、紋切り型の研修や、日常のOJTではカバーしきれない行動規範を網羅すること。下図の《目次》を見るとわかるが、単なるマナー集ではなく、清水建設社員として身につけるべき素養をまとめている。
スタートガイドは、たたき台となるレビュー版が、若手の意見も取り入れられながら昨年6月に仕上がった。その内容は、「仕事の流儀やこだわり、品格という暗黙知をあえて文章にしており画期的」と、取りまとめの責任者である今木執行役員も納得の出来栄え。
役員会でも内容への評価が高まり、宮本社長は「社内コミュニケーション円滑化のツールにしよう」と、全社員に配付することを決めた。
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