専門家が検証「クラブハウスの音はなぜ良いか」 「Zoom」や「Teams」より格段に話しやすいワケ
ややブームも落ち着いてきたとはいえ、音声でのトークルームを作成、ディスカッションやディベートのツールとして使えるClubhouseは、いまだに日本での流行が続いている。一時は「声のSNS」とも紹介され、テレビでも取り上げられたが、実はアメリカでは日本ほどの熱狂はないという。
Clubhouseが日本で流行した理由の1つに、初期ユーザーに多くの芸能人、著名人が存在し、テレビ番組やトークショーでしか聞けない、あるいはそうした公式の場では聞けない内容のトークに出会えるという期待感があったことは否定できない。
とはいえ、実際に使ってみると、それだけが理由ではないようだ。
というのも、Clubhouseでの会話は実に心地よいと感じるからだ。
Clubhouseの機能や使われ方、トークルームのトレンドなどは日々変化しているため、ここではClubhouseの音質にまつわる話に絞って論じていきたい。
音声コーデックにまつわる「うわさ」
Clubhouseが日本で流行し始めた1月24日ごろ、まことしやかに流れたうわさがある。
Clubhouseは回線状況や音声の傾向によって、4つの音声コーデック(圧縮伸張アルゴリズム)を切り替えているというのだ。理由はレイテンシ(遅延:発話してから相手に音声が届くまでの時差)を最小限にとどめたうえで、聞きやすい音質を実現するため、とのことだった。
なるほど、音声処理だけに特化し、そこに集中して開発リソースを投入し、差別化を図ったのか。たった4人、エンジニアは3人だけという小さな世帯で、Alpha Exploration(Clubhouseの運営会社)なかなかやるな……と思ったのだが、実は音声コーデックは1種類だった。オープンソースで開発されている業界標準の「Opus」という音声コーデックそのもので、何も特別な技術は使っていない。
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