米研究が示唆、コロナ変異株の感染力は45%増 スーパーボウル後マスクなし祝勝会が感染拡大
英国で最初に発見され急速に感染が拡大している新型コロナウイルスの変異株が米フロリダ州で定着しつつある。プロフットボールNFLの王座決定戦「スーパーボウル」でタンパベイ・バッカニアーズがカンザスシティ・チーフスを制した後に同州タンパの市街地にマスクなしで繰り出した大勢のファンを巡り懸念が強まっている。
米疾病対策センター(CDC)のデータによると、フロリダ州は変異株「B.1.1.7」への感染確認件数が201件と全米トップ。人口調整後ベースでも感染が最も拡大している州だ。米国全体ではB.1.1.7感染件数は33州で690件。
9日ごとに倍増する変異株の感染者
査読前の研究結果ウェブサイト「medRxiv」で7日公表された新たな研究論文では、米国はB.1.1.7が支配的になり新たな感染急増につながった他国と同様の軌道にあることが示された。論文の推計では、1月最終週にフロリダ州では感染症例の4.5%、全米では2.1%がB.1.1.7だった。同州ではこうした感染症例の数が9.1日ごとに倍増していたという。
同研究によると、米国ではB.1.1.7の感染率は従来のものよりも最大45%高いことがデータで示唆されている。
7日遅くのタンパ市街地では、キャスター市長の命令を無視してマスクを着用しないファンたちがバッカニアーズの勝利を祝おうと繰り出し交通を妨害した。
原題:Covid Strain That Swept U.K. Circulates Most in Super Bowl State(抜粋)
著者:Jonathan Levin
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