企業のDX化で大打撃「文系学生」が就活で勝つ策 コロナで競争が激化している就職活動の現状 

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もちろんすべての文系学生が上に挙げたような学生だと言うつもりはありませんが、あくまで文系学生と理系学生で大別したときに、両者の決定的な違いは専門的なスキルの有無です。

現在『ジョブ型雇用』という言葉をよく聞きますが、これはコロナ禍でIT化の進む現代で求められる専門性が、理系学生の持つ専門的スキルにフィットしているからだと言えます。

そのため、文系学生にとってためになるインターンシップとは、実用度の高いスキルを磨くことができる『実践型』のインターンシップです。インターンシップにも、セミナー形式やディスカッション形式などさまざまな形がありますが、そこで身につくものは、実践の場で学べるスキルには遠く及びません。

ますます困難を極める文系学生の就職活動は、実践的なスキルを磨くことから始めることがカギとなります。

「文系だから」という発想をやめる

文系学生が今年の就職活動を勝ち抜くには、実践環境でスキルを磨くことに加えて、3つの備えが必要です。

1つ目は「文系だから」という発想をやめることです。これまでの経験や、得意なことを活かすことも大事ですが、これからは世の中に必要とされるサービスを捉えて入社先を意思決定する必要性が出てきます。

社会でどのような会社が今後必要とされるのかを見極め、その結果がもしも、エンジニアなど文系の学びだけで足りない業界なのであれば、追加で学ぶ必要があります。

幸いにして現在はエンジニアのスクールなど、学びの環境も充実しています。リモートでの授業が増え、浮いた移動時間や交通費をどこに投じるかも重要な視点になります。「文系だからエンジニアにはなれない」のような発想ではなく、求められるスキルを分析して、文系という枠にとらわれず、世界で通用する人材なのかという視点で自分を見つめてほしいのです。

2つ目は、強みを掛け合わせることです。そもそも日本の採用マーケットの中で、文系だとか理系だとか言っている場合ではありません。人材マーケットは日本から世界へ拡大しており、世界の人材と闘う必要があります。

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