アメリカを待ち受ける「2月9日弾劾ショック」

「普通の子」バイデン大統領を待ち受ける茨の道

バイデン大統領(左)の就任式で詩を朗読するアマンダ・ゴーマン氏。オバマ氏の「再来」だ(写真:ロイター/アフロ)

1月20日に行われたアメリカ大統領就任式に関して、ネット界で騒がれたネタが2つある。いずれもジョー・バイデン新大統領とは無関係なものであった。

「バーニー」と「アマンダ」が目立った米大統領就任式

ひとつは来賓席に座っていたバーニー・サンダース上院議員である。ご列席の皆さんがドレスアップして、そろって高そうなスーツを着ている中で、厚手のパーカーを着込んでマスクをし、手には大きなミトン(台所にある鍋つまみみたいなやつ!)をしている。いかにも寒そうに、周囲から少し離れてパイプ椅子にぽつんと座っている。まるで近所の郵便局に出かけた老人が、何かの手違いで大統領就任式に紛れ込んだような風情である。

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そこだけ癒やされるような風景だったお陰で、たちまち「バーニーのミトン」をさまざまにコラージュした写真がネット上に出回った 。その後、この茶色のミトンはペットボトルの廃材を使ったもので、地元支持者によるお手製プレゼントをバーニーが愛用しているのだと判明し、好感度は急上昇した。

そういえばこのバーニー爺さんについて、約1年前の当欄「トランプVSバーニーならトランプの圧勝なのか」でこんなことを寄稿したものである 。「民主社会主義者」を自称するサンダース上院議員は、その時期には完全に民主党大統領候補のフロントランナーだったのだ。その後は紆余曲折を経て、アメリカ大統領に就任したのはバイデン爺さんのほうだった。その就任式で話題をさらったのが「バーニーのミトン」であったことは、2020年選挙における別の可能性を思い起こさせるものであった。

もうひとつ、圧倒的な存在感を見せつけたのは22歳の女性詩人、アマンダ・ゴーマン氏である。大統領就任式で詩が朗読されるのは長年の伝統のひとつだが、彼女は大統領夫人となるジル・バイデン博士から直接に依頼を受け、この大舞台に新作『私たちが登る丘』(The Hill We Climb)を披露することとなった。もちろん史上最年少の挑戦である。

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