目的と手段が混ざる人に教えたい「思考のコツ」 儲からない同質化競争を避けるために役立つ

相関関係があっても因果関係があるとは限らない
論理的思考では複数の事象の「関係性」を意識することが重要で、その1つが「因果関係」です。例えば、調査で次の事実が判明したとします。
①ある製品の消費者認知度が向上した
②その製品の販売量が増えた
この場合、「認知度が上がれば売れる。売上を増やすために広告宣伝を増やそう!」と意思決定すべきでしょうか。
①②の事象には「相関関係」があります。でも「因果関係」があるとは限りません。
仮に因果関係があるとしても、どちらが原因で、どちらが結果なのでしょうか。「認知度の向上が原因で、販売量の向上が結果」という解釈が1つです。「消費者がたくさん買うようになり、消費者の認知度が向上した」、すなわち「販売量の向上が原因で、認知度の向上は結果」という解釈もできます。この場合、広告宣伝で認知度を上げても販売量は増えません。
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