王者「ハスラー」と新鋭「タフト」を徹底比較 軽自動車SUVライバル2台の相違点と優位性

✎ 1〜 ✎ 58 ✎ 59 ✎ 60 ✎ 最新
拡大
縮小
角張ったデザインで硬派なSUVという印象が強いタフトのスタイリング(写真:ダイハツ)

ルーフレールを標準装備し、165/65-R15という比較的高い扁平率のタイヤを採用するタフトのほうが(ハスラーのタイヤサイズは165/60-R15)、近年のアウトドアブームや、オフロードのイメージをより意識した外観だといえるだろう。

ただし、ハスラーにも2020年11月に発売された特別仕様車「J STYLE(ジェイ・スタイル)」があり(HYBRID X、HYBRID Xターボがベース)、専用のメッキフロントグリルなどに加え、こちらもルーフレールを装備し、アウトドアのテイストを取り入れている。

かつて、クロスオーバーSUVは、流麗なボディを持ち、スポーティで都会的なデザインが主流だった。その方程式は今でも健在だが、一方で、近年は例えばコンパクトSUVでも、ダイハツ「ロッキー」や兄弟車の「ライズ」など、力強さやオフロード感を意識したモデルも人気を博している。タフトやハスラーのJ STYLEも、そういった最新トレンドを取り入れた仕様だといえる。

インテリア 車内の広さは同等、開放感はタフトが勝る

遊び心が感じられるハスラーのインテリア(写真:スズキ)

室内サイズは、ハスラーが長さ2215mm・幅1330mm、タフトが長さ2050mm・幅1305mmで、高さは両車ともに1270mm。どちらも、車内の広さはほぼ互角だ。インパネ回りのデザインで、より遊び心があるのはハスラーだ。メーター、センターモニター、グローブボックスに台形状のガーニッシュを3つ並べ、内装色に合わせてオレンジ/ブルー/ホワイトの3色を選ぶことができる。

タフトのインパネ回りにも、シフトノブやエアコンの吹き出し口などにオレンジのガーニッシュを装備するが、ハスラーと比べると比較的シンプルな構成だ。前席は、両車ともに適度な硬さがあり、両サイドのサポート性が高く、長距離ドライブでも疲れにくい。座り心地は同等だ。ただし、タフトの「スカイフィールトップ」は特筆すべき装備だ。前席上に備えられたガラスルーフは、室内を明るくし、視界が広がることによる開放感も満点。アウトドアで風景などをより楽しめるという点では、タフトに軍配が上がる。

スカイフィールトップで圧倒的な開放感を実現したタフトのインテリア(写真:ダイハツ)
次ページ気になるラゲージスペースの広さは?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT