新線開通で沸く「綱島」かつては温泉も湧いた街

今は築160年超の古民家やApple研究施設が混在

駅前は賑やかな商店街(写真:筆者撮影)

新綱島駅の工事現場側から東横線線路の西側に移動して綱島駅前の商店街を探検してみよう。東急綱島駅高架下には、昨年2020年2月「エトモ綱島」という商業施設が開業。東急ストアやスターバックスコーヒーの店など計8店舗が並び、以前来た時とは別の駅のようだ。

駅前には賑やかな商店街が広がり、チェーン店もあるが個人経営の店が多い。

小さな手作りパンの店、隣駅・大倉山の梅園の梅酒を店頭で販売している酒店、昭和の趣の漂う喫茶店、居酒屋や定食屋、うなぎ店、横浜家系ラーメンの店など、街を歩いてもローカル色があっておもしろい。

お散歩にぴったりの鶴見川

東横線の高架に沿って横浜方向に歩んでいくとすぐに鶴見川の土手に出て、鉄橋を渡ってゆく東横線が見える。この鉄橋は東横線において、多摩川鉄橋に次ぐ大規模なもの。

かつての綱島温泉街は、この川の両岸と新綱島駅の建設現場周辺に広がっていたという。

東横線は駅を出てすぐの下り方向で鶴見川鉄橋を渡る(写真:筆者撮影)

鶴見川の土手では犬の散歩をしている人、子ども連れの若いママさんやランニングをしている人などを見かけ、この街の憩いの場になっているようだ。

川の堤防沿いやその背後にはマンションが並び、その多くは以前は温泉旅館だった。

東急新横浜線は22年下期に開通予定。19年に西谷駅から羽沢横浜国大駅に延伸し、JR線に乗り入れて東京都心に直通するようになった相鉄新横浜線は、さらに新横浜駅まで延伸し、東急新横浜線・東横線・目黒線とも相互直通運転を予定している。

綱島や日吉に住む知人は、このプロジェクトに関して、「相鉄線には来ないでほしい」と、あからさまに拒否反応を示す。これ以上通勤列車やダイヤが混み合うのはごめんだという。

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