コロナ禍でも株で勝てる人になる「3つの法則」 着実に儲けたければ、どうすればいいのか

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3つ目は「マーケットの変調に備える」ことです。現在の株価がバブルかどうかはわかりません。バブルというのははじけてみて初めてわかるからです。

ただ、前述の新しい世の中の流れということで、コロナ禍によって人々が在宅で過ごすようになって急激に伸びた消費、例えば食品の宅配やゲームといった分野は実力以上に買われているものもあるような気がします。現状、いつ終息するかわからないコロナ禍においては引き続き人気が続く可能性はありますが、株価というのはつねに先読みして動く面があります。

暴落時に買い増しできるよう、キャッシュも確保

コロナウイルスに対するワクチンや治療薬がいよいよ効き始めれば、それまでの流れとは一変して、従来は売り込まれていた旅行、飲食そして市況関連産業などに流れが向く可能性もあります。逆に、これまでコロナ禍の中で上昇を続けてきた銘柄が皮肉なことに治療薬の開発成功によって暴落するということもありうるのです。そういうことも想定の内には入れておいたほうがいいでしょう。

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投資の手法には、これが絶対正しいというものはありません。ここで紹介した①配当利回り目的の投資、②成長株への長期投資、そして③マーケット変調への備えは、現状のマーケットに対する考え方の一例です。

いずれのケースでも個人投資家が考えておくべきことは暴落が起こってもその時点で買うことができるように一定の現金は持っておくべきだということです。

機関投資家と違って、個人の場合はつねにあり金のすべてを投資する必要はありません。

しばらくのマーケット状況は好調ですが、少し距離を置いて様子を見ながら利益が確保できるものがあれば、冷静に売却して現金にしておくのがよいと思います。コロナ禍の今はそんなことをじっくりと考えるチャンスといっていいでしょう。

大江 英樹 経済コラムニスト、オフィス・リベルタス代表

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おおえ ひでき / Hideki Oe

大手証券会社で25年間にわたって個人の資産運用業務に従事。確定拠出年金ビジネスに携わってきた業界の草分け的存在。日本での導入第1号であるすかいらーくや、トヨタ自動車などの導入にあたりコンサルティングを担当。2003年から大手証券グループの確定拠出年金部長などを務める。独立後は「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるよう支援する」という信念のもと、経済やおカネの知識を伝える活動を行う。CFP、日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『自分で年金をつくる最高の方法』(日本地域社会研究所)、『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』(東洋経済新報社)などがある。

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